『借りぐらしのアリエッティ』は米林宏昌監督が初めて手がけた2010年公開のスタジオジブリ映画です。
出典: Studio Ghibli
「人間に姿を見られてはいけない」というルールのもと、床下で借りぐらしをする小人・アリエッティと14歳の少年・翔との交流を描いた作品。
翔が小人のアリエッティを初めて見かけたのは、アリエッティが母の誕生日に渡すローリエの葉や花を取りに外へ出ていた時でした。小人といっても、あまりに小さかったら気づかないはず。
出典: Studio Ghibli
アリエッティの身長は一体どれくらいなのか気になる!
アリエッティの身長設定は、約10センチだそうです。お父さんのポッドは約13センチ。肩幅もあり、ガッシリした体つきなので大きく見えます。アリエッティのお母さんのホミリーは、アリエッティよりやや背が高いので、11センチくらい?かなと思われます。
出典: Studio Ghibli
10センチはどれくらいかというと、はがきの横のサイズ(短い方)になります。
人間の目でも見つけられる大きさではありますね。
アリエッティの身長設定はありますが、角砂糖やダンゴムシ、ニーヤといる場面など、シーンによって大きさが変わっている点にも注目。
『借りぐらしのアリエッティ』の豆知識
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) November 26, 2015
アリエッティの身長は、約10cm。但し、演出の効果によって、シーンごとに縮尺はバラバラになっている。https://t.co/d8hyGnX2OQ pic.twitter.com/uk3PoIRPem
例えばアリエッティがダンゴムシボールで遊ぶシーンですが、通常のダンゴムシは体長が10mm~14mmほど。
それがボール状に丸まった状態なら、直径は大きくても5mm(0.5cm)くらいになるはず。10cmは5mmの約20倍の大きさ。
出典: Studio Ghibli
つまりダンゴムシで遊んている時は、アリエッティは約5cmくらいの大きさになっているのです。
角砂糖に群がる蟻もアリエッティと比べると大きく描かれていたようでした。
アリエッティと猫のニーヤとのシーンも多く出てきますが、シーンによって大きさがバラバラです。
出典: Studio Ghibli
翔と一緒に花畑でニーヤと会った時、アリエッティの大きさはニーヤの顔くらいの大きさでした。
出典: Studio Ghibli
でも引越しをするシーンでは、アリエッティの大きさはニーヤの口ぐらいの大きさになっていて、花畑で会った時より小さくなっています。
小さくなったり、大きくなったり…。サイズ感がおかしいなと思う場面もありますが、これは映像をより面白く、良いものにするためにそのシーンに適したサイズに変えている為だそうです。
信じたくない衝撃の都市伝説がある
とにかく可愛らしい小人アリエッティと、美しい映像や音楽が印象的な『借りぐらしのアリエッティ』ですが、なんとも想像したくないような都市伝説が存在しているのです!
その都市伝説とは…実はアリエッティは「ゴキブリ」ではないかと噂されているのです。
来週は好きなやつで借りぐらしのアリエッティがするから楽しみだわ〜絶対見なくてはジブリファンとして。豆知識でなんか借りぐらしのアリエッティのアリエッティはゴキブリらしい・・・#金曜ロードSHOW #ジブリ pic.twitter.com/NNmdJuJSLb
— 探検者ぶっち (@Ryu02555106) August 21, 2020
そう思わせるような設定がいくつか挙げられます。
- 屋根裏や床下でその家の食料をもらいながら生活している
- 主に夜間に活動している
- 動きが素早く、壁や隙間なども自由自在に移動することができる
- 映画の中で外敵のネズミ(ゴキブリにとってネズミは天敵)を威嚇するシーンがある
- 家政婦のハルさんが異様に追い回して捕まえようとしている
借りぐらしのアリエッティ|ハルさんのうざい行動には理由があった!
こういった生活スタイルなどから、身近に潜むゴキブリを連想してしまうのかもしれませんね。しかし単に動きが似ているということから言われているだけで、あくまで都市伝説ではありますが。
ゴキブリという都市伝説は違うという話も!
反対に「アリエッティはゴキブリではない」という話も出ているのです。
アリエッティの身長は約10センチ設定。ゴキブリが10センチあったら大きすぎますよね…。見かけたら卒倒します…!
そして米林宏昌監督は大の虫嫌いで有名です。床下にはダンゴムシなど数々の虫たちも登場しますが、明るく魅力溢れる脇役として描かれています。リアルな感じではなく、非常に可愛らしく描かれていて、その点を考慮すると「ゴキブリをモデルにしている」とは考えにくいのではないかと思います。
アリエッティの家を見ても、床下の生活って楽しそう!住んでみたい!と思わせる演出が沢山あってステキですよね。ジメジメとした暗いイメージがある床下とは思えない雰囲気に仕上がっています。
出典: Studio Ghibli
色々な角度からみても、ゴキブリがモデルになっているというのは違うかな…と思いますし、そう思いたいです。
イギリスには驚きの食文化があった!
『借りぐらしのアリエッティ』の原作はイギリスの作家、メアリー・ノートンによる児童向けファンタジー小説「床下の小人たち」です。
今夜の金曜ロードSHOW!は「借りぐらしのアリエッティ」、楽しみです! 原作はメアリー・ノートン『床下の小人たち』。イギリスの古風な家の床下に住み、必要なものはこっそり人間から借りて暮らす小人の一家の物語です。ぜひ原作もあわせてお楽しみください。#岩波少年文庫https://t.co/xbvqNlyXEP pic.twitter.com/F65H4GW8TQ
— 岩波書店児童書編集部 (@IwanamiJidosho) August 28, 2020
この『床下の小人たち』の舞台であるイギリスでは、昔実際にゴキブリをジャムにして食べていたことがあるそうです。ゴキブリは栄養素がかなり高い上に、様々な病気の治療薬として役に立つらしいのです。イギリス人にゴキブリを食べる文化があったとは驚きですね。
ちなみに日本では一部の地方では「コオロギ」や「イナゴ」など食べる習慣があるそうです。
こういった話も「アリエッティ=ゴキブリ」という都市伝説に繋がったのかもしれません。
万が一どこかでゴキブリに遭遇した時、アリエッティだと思えば、少しは可愛いと思えるのかな…うーん、やっぱり絶対無理ですね。
どちらにしても、可愛らしいアリエッティのイメージからは想像し難いです。
この「アリエッティ=ゴキブリ」という都市伝説に関しては、『借りぐらしのアリエッティ』のイメージが変わってしまうので、あくまでそういう都市伝説もあるという事だけにするのが良さそうです。
『借りぐらしのアリエッティ』は人間の暮らしを小人になったつもりで楽しめる映画。小人目線だとこう見えるんだ~と思いながら観るとワクワクします♪
このように『借りぐらしのアリエッティ』には衝撃の都市伝説がありますが、美しい映像を純粋に楽しむのが一番ですね。
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