借りぐらしのアリエッティ|ハルさんのうざい行動には理由があった!


2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』は、米林宏昌監督によるスタジオジブリ映画。小人の少女「アリエッティ」と、病を抱えた少年「翔」との交流などを描くファンタジー作品。

アリエッティ初めての借り

出典: Studio Ghibli

借りぐらしのアリエッティ』に出てくる登場人物達の中でも、ひときわ印象的なキャラクターといえば、家政婦のハルさんではないでしょうか。

強烈な個性を持つハルさんとはどんな人物か

ハルさんは長年、貞子さん(翔の大叔母)の屋敷に住み込みで働いている家政婦さん。年齢は65歳の設定になっています。声優は樹木希林さんが担当。

驚くほどハマり役で、映画をより面白くしてくれています。ハルさんが樹木希林さんにしか見えないほど…。『借りぐらしのアリエッティ』には67歳の時に出演し、生涯で最後のアニメ声優の仕事になってしまいました。

アリエッティ達の家を見つけた時の「みーつけたーー!!」のシーンは、かなりインパクト大!!

ハルさんのホミリーを見つけた時のうざい表情!

出典: Studio Ghibli

夢に出てきそうなくらい極悪な顔をしていますよね(笑)ハルさんは表情豊かで、穏やかに物語が流れていく『借りぐらしのアリエッティ』の中で、良いアクセントになっているなぁと思います。

借りぐらしのアリエッティ』を観ていると、とにかくハルさんが執拗に小人を追い詰めていたのは何故なのか気になるところ。

今回はハルさんが執念深く小人の捕獲を試みようとする理由や、その目的について考察してみたいと思います。

ハルさんが執拗に小人達を捕獲しようとする目的はなんだろう?

小人達が本当はゴキブリだから?


ハルさんのとった行動とは…

アリエッティ達は「人間に見られてはいけない」という掟のもと、屋敷の床下で人間の食べ物や電気などを必要な分を少しだけ借りてきて、見つからないように密かに暮らす「借りぐらし」の生活を送っていました。しかしその生活がいつしか脅かされることになります。

床下で借りぐらし生活をするアリエッティ達

出典: Studio Ghibli

翔が小人の存在を知ったのは、病気療養のため屋敷にきたばかりの時でした。ローリエの葉を取りに外に出ていたアリエッティを見かけたのです。

その後の翔の不審な行動から、小人の存在に気づいているのだと勘付いたハルさん。それから翔にちょくちょく探りを入れていきます。なかなか教えてくれない翔にヤキモキしながら…。

ある日、翔は良かれと思ってアリエッティの家の屋根を剥がし、元々あったキッチンとドールハウスのキッチンを交換します。しかしその後、ハルさんに床下のアリエッティの家とホミリーを発見されてしまいます。

ハルさんがホミリーを見つけたシーン

出典: Studio Ghibli

ハルさんは屋根をこじあけ、カエルのような大きな口で「みーつけたーー!!」

その時のホミリーはさぞかし怖い思いをしたことでしょう…。

家を壊され、あわてて逃げるホミリーをつまみ上げ、満足そうなハルさん。捕獲成功!

台所に移動し、空のビンにホミリーを入れ、ラップをかけてしまいます。

でもちゃんとつまようじで数ヶ所穴をあけ、息が出来る様にしていましたね。

これで“小人は存在している!”という証明ができる状況に。ついに小人を捕まえた喜びはひとしおといった感じです。

しかし翔がアリエッティに協力し、ホミリーは逃げ出すことに成功します。

アリエッティと翔がホミリーを救出

出典: Studio Ghibli

こういったハルさんのあらゆる行動が、結果的にアリエッティと翔の距離を縮めたところもありますね。

ハルさんの悔しい過去が明らかに…

そんなハルさんが小人に執着するのも仕方ないと納得できる裏設定があります。実はハルさんは昔、小人をみたことがあったのですが、それを周囲に言っても誰にも信じてもらえなかったという過去があるのです。

「ロマンアルバム 借りぐらしのアリエッティ」によると、彼女が小人を捕まえることに執着する理由は、金や名声のためではなく「かつて小人を見たが、それを誰にも信じてもらえなかった悔しさを晴らすため」であるらしい。

(スタジオジブリWIKI)

その時の悔しさがあったため、どうにかして小人を捕まえて、周囲に小人の存在を証明したかったのでしょう。ただの嫌がらせではなかったのですね。しかしホミリーに逃げられ、またしても証明出来なくなったハルさん…。

「小人たちは本当にいるのよー!」と訴えるシーンも印象的です。

ちなみに『借りぐらしのアリエッティ』で、家主の貞子は小人に対していいイメージを持っていて、いつか小人と出会ってみたいと思っている人物。

ハルさん、翔、貞子がドールハウスを眺める

出典: Studio Ghibli

しかし貞子は、間接的にドールハウスのポットの中にミントの葉っぱが入っていたことで、小人の存在には気づくことになりますが、残念ながら出会うことはありませんでした。

「ハルさんは本当に見たのね、泥棒小人なんて言ってたけど…」と翔に話していたので、貞子には信じてもらえたのだと思います☆

ハルさんが「うざい」と言われる理由は

小人を捕まえるのを邪魔されないように翔の部屋の扉に鍵をかけたり、アリエッティの母・ホミリーを捕まえてビンに閉じ込めたり、更には小人を捕獲するためにネズミ駆除の業者を呼んだり…。小人に対しての執着がすごいハルさん。

この行動からハルさんの事を「うざい」「嫌い」という視聴者の声も多くあるようです。

しかし表面的な部分で見ると悪役に見えてしまいますが、ハルさんの行動にも理由があったので、一概に悪役とは言えないかなとも思いました。自分の目的を達成するためとはいえ、やり方が強引なところはありますが…。

そして小人を「泥棒」と言っています。アリエッティ達小人は人間の生活の中から、必要なものを少しずつ借りて生きています。

人間の住む世界に借りにいく

出典: Studio Ghibli

確かに、断りもなく家の食料や物を借りるのは良くない事かもしれませんが、人間も自然界のものを借りて使っていますよね。

そんな同じような境遇にある小人達に対して「泥棒」と罵る姿に不快感を覚え、ハルさんを「うざい」と感じた人もいるのでしょう。

あまり良い印象を持たれていないハルさんですが、翔の体を心配したり、貞子のお世話をしたりと家政婦としての仕事はキチンとこなしている様子。古いお屋敷ですが、台所やお部屋のお掃除も行き届いている感じがします。

ハルさんのモデルは宮崎駿監督という都市伝説が!

借りぐらしのアリエッティ』の都市伝説で興味深い話があります。ハルさんのモデルはなんと宮崎駿監督だと言われているそうなんです。

“どうして?”と思ってしまいますが、一説によるとスタジオ内をうろうろと見て回り、スタッフに小うるさく文句や注文をつける宮崎駿監督とそっくりなんだそうです。強烈なキャラクターのハルさんと宮崎駿監督…想像しながら観るのもまた面白いですね。

まとめ

ハルさん(65歳)は住み込みで貞子さん(翔の大叔母)の身の回りの世話をしている家政婦さん。

執念深く小人の捕獲をしようとしていたのは、昔小人を見たことがあるのに誰にも信じてもらえなかった悔しさがあり、小人の存在を証明したかったのです。

だれでも他人にわかってもらいたい時は必死になるのはよくわかります…。

借りぐらしのアリエッティ』の中で、少しでもハルさんの過去について描かれていたら、「うざい」「嫌い」という印象も変わっていただろうなと思いました。

このように登場人物一人一人にスポットを当ててみると、また違った視点で『借りぐらしのアリエッティ』を楽しむことができますね。



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